マニラのeそよ風

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第337号 2006/03/31 四旬節第三主日後の金曜日

Quid enim prodest homini, si mundum universum lucretur, animae vero suae detrimentum patiatur ?

(よし全世界をもうけても、霊魂を失えば何の役にたつだろう。マテオ16:26)

アヴェ・マリア!

 愛する兄弟姉妹の皆様、
 こんにちは! お久しぶりです。四旬節をいかがお過ごしでしょうか。

 三月には、聖ピオ十世会オーストラリア管区長のエドワード・ブラック神父様が来日され、聖伝のミサの主日の集祷文を解説しながら、私たちに本当の「謙遜」について教えて下さいました。全ては天主から受けたということを認識することに、謙遜は基づき、その謙遜は天主への信頼を生み、十字架の甘受を果たさせる、と思い出させてくれました。

 また主日の午後の講話ではブラック神父様は、アダムとエワから始まり、特に最近四〇〇〇年の長い人類の歴史を、アブラハムから現代に至るまで概観し、天主は常に一人或いは少数の人を選んで、それを通して、全ての人に豊かな聖寵を与えることを常とする、ということを見せてくれました。

 天主は、人類に豊かな聖寵を与えようとするのだけれども、しかし人類は、いつも天主からの招きに答えるのを拒否してきたのでした。それにもかかわらず、天主は、アダムを通し、ノエを通し、アブラハムを通して、モーゼを通し、エリアを通し、マカベオ兄弟を通し、ついにはイエズス・キリストを通して多くの人々に祝福が与えようとしました。結論:天主は私たちを通して、多くの人々に祝福をお与えになろうとしている。落胆してはならない。

 韓国では3月25日の聖母のお告げの祝日にソン・アンドレアとチャン・クリスティナの四男ソン・ヨゼフ君が洗礼の恵みを受けました。兄弟姉妹の皆様のお祈りをお願いいたします。


 さて、今年の4月7日は聖フランシスコ・ザベリオ(1506年4月7日-1548年12月3日)の生誕500年です。この日本に聖福音の光を伝えてくれた偉大なバスクの聖人、生誕500周年を記念し、「聖寵のノベナ」として有名なノベナ(九日間の祈り)をご紹介します。

 これは、1622年3月12日聖フランシスコ・ザベリオが列聖されたのを記念して、3月4日から3月12日の間になされるか、或いは、聖フランシスコ・ザベリオの帰天の日である1548年12月3日を記念して、11月25日から12月3日の間によくなされます。

 教皇聖ピオ10世は1904年3月23日にこう定めました。この「聖寵のノベナ」を或いは公式に、或いは私的にするものは全て、一年のうち、どの時期であっても、煉獄の霊魂に譲ることのできる次の贖宥を年に二回得ることができる。

(1)痛悔の心を持って信心深く次の祈りを唱える時、九日間の間、毎日三〇〇日の贖宥。

 「いとも愛すべき愛徳に満ちた聖人よ、われは御身と共に天主の御稜威をうやうやしく礼拝し奉り、また、御身の生涯の間天主が御身に施し給うた聖寵と、御身の死後の栄光の聖寵との特別なる賜を考えて特に喜ぶが故に、われは天主に熱烈なる感謝を捧げ奉る。御身の力強い御取り次ぎにより、願わくは聖なる一生を送り聖なる死を迎えるとのいとも重要なる聖寵をわがために獲得し、さらに(ここで自分の望む聖寵を入れる)の聖寵をわがために獲得し給わんことを、われは御身に心より願い奉る。また、もしもわが望み奉ることが天主の栄光及びわが霊魂の最大なる善に沿わぬ時は、これらにもっとも適うものをわがために獲得し給え。主祷文。天使祝詞。栄誦。」

 もしもこの祈りを唱えることができない場合には、その代わりに主祷文、天使祝詞、栄誦を五回唱えること。

(2)この九日間の祈りの後に、その八日間の間に告白し、聖体拝領をし、教皇の意向で祈る時、全贖宥。

1° Trois cents jours, pour chaque jour de la neuvaine, si l'on récite d'un coeur contrit et avec piété la prière :

« Saint très aimable et plein de charité, j'adore respec-tueusement avec vous la Majesté divine et, parce que je me complais singulièrement dans la pensée des dons particuliers de la grâce qu'elle vous a départis pendant votre vie et de ceux de la gloire après votre mort, je Lui rends de très ferventes actions de grâces, et je vous supplie de tout mon cceur de m'obtenir, par votre puissante intercession, la grâce si importante de vivre et de mourir saintement ; je vous supplie de m'obtenir aussi (désigner ici la grâce particulière que l'on veut obtenir) ; et, si ce que je demande n'est point selon la gloire de Dieu et le plus grand bien de mon âme, obtenez moi ce qu'il y a de plus conforme à l'un et à l'autre. Pater, Ave, Gloria » ou, si l'on n'a pas cette prière, cinq fois le Notre Père, le Je vous salue Marie et le Gloire soit au Père ;

2° indulgence plénière, si, après cette neuvaine, dans les huit jours qui suivent, on se confesse, on communie et on prie aux intentions du Souverain Pontife.

 そこで、4月7日を前に「聖寵のノベナ」をすることを兄弟姉妹の皆様に提案致します。

 では、聖フランシスコ・ザベリオ生誕500周年を記念の4月7日には、大阪の聖伝のミサでお会い致しましょう。

 また4月2日は、故ヨハネ・パウロ二世の一年忌ですので、故人のためにお祈り致しましょう。

 今号は私の持つ自由時間の関係でここまでにいたします。
 良き四旬節となることをお祈りしつつ。

 天主様の祝福が豊かにありますように!
 聖母の汚れ無き御心よ、我らのために祈り給え!
 聖ヨゼフ、我らのために祈り給え!
 聖フランシスコ・ザベリオ、我らのために祈り給え!

 トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)