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第46号 2002/09/20 秋の四季の斎日の金曜日

聖ピオ十世会・フランス、ルルド巡礼 2009-11
聖ピオ十世会・フランス、ルルド巡礼 2009-11


アヴェ・マリア!

 聖ピオ十世会の国際ニュースです。

 聖ピオ十世会の総長であるフレー司教様は、フランスにおいて8月の1ヶ月の間聖イグナチオによる霊操の黙想会に入っておられました。フレー司教様と共に別の19名ほどの司祭や神学生たちが30日の霊操をしたそうです。また、ドイツでは21名の神学生たちを中心とするグループが30日間の霊操をしたそうです。アジア管区長であるクチュール神父様はエコンで例年開催される司祭たちのための黙想会を指導され、68名の司祭たちが黙想会に参加されたそうです。(日本でも、将来、多くの方々が黙想会に参加することが出来るように、お祈りをお願いします。)

 9月8日には、イタリア管区恒例のアシジへの巡礼が行われました。午前にはミサがあり、午後には行列が行われました。行列には300名ほどが参加したそうです。

 8月15日には、聖ピオ十世会の3つの小修道院が公式に立てられました。

 まず、オーストリアには、ヤイトーフ、ウィーン、インスブルックに既に3つの小修道院がありましたが、今度はザルツブルクに第4番目の小修道院が開かれました。

 チリには、ビナ・デル・マルと言うところにチリで第2番目の小修道院が建てられました。これは、サンチアゴの北に位置し、既に昨年から開講した小学校が付属しています。

 最後にフランスで、トゥルーズの小修道院が開かれました。元々「トゥルーズの小修道院の司祭たち」は存在していたのですが、司祭たちのための建物がなく、聖ピオ十世会がトゥルーズで運営している「聖ヨゼフ校」で寝起きをしていたのでした。

 リチュアニアでは、今まで聖ピオ十世会の司祭がミッションに行っているだけでしたが、本格的に将来、小修道院を創立する計画があるそうです。既にリチュアニアやエストニア、レトニア出身の神学生たちが聖ピオ十世会の神学校で勉強中であり、彼らがもうすぐ司祭に叙階されることによって言葉の壁を超えることが出来そうです。(日本にも、聖ピオ十世会の小修道院が創立されるように、皆様のご援助とご協力、お祈りをお願いします。)

 アメリカ合衆国では聖マリア校から放送されるラジオ局があるそうです。53ワットで学校のキャンパス60キロ周辺まで聞き取ることが出来るそうです。アメリカには聖マリア校があるためにその近くに引っ越した方々が2500名ほどいると言うことを忘れてはなりません。

 カンポスでは、8月18日に、リファン神父が司教に聖別されました。この聖別はそれ自体では良いものでありましょうが、カンポスの司祭たちが聖伝のミサを守るための戦いからだんだん逸れていってしまうのではないかという不安が残ります。

 例えばリファン神父様は、司教聖別される前に、新しいミサでなされた聖体行列に突然参加し、カンポスの信者たちは大変驚くばかりでした。また他方で、リファン司教様は、今ままでのようなはっきりした言い方から、新しいミサについて新しいミサに与ることについて、非常に曖昧な言い方を使い始めているそうです。

 アメリカでは、つい最近、司教評議会が今後御聖体拝領の普通の姿勢は立っての聖体拝領であり、特別な事情により司教が許可しない限り御聖体拝領の時に跪くことは許されないと決定しました。

 さらに、アメリカの司教評議会は、回心と宣教についての考察を発表しています。これは20年間のカトリックとユダヤとの話し合いの結果で、簡単に言うと、旧約は永遠であってユダヤ人をカトリックに改宗させるのは許されない、というものでした。

 この司教評議会の発表を見て、ユダヤの回心のために働いているプロテスタントジム・シブリーは、「この文書の目的はユダヤ人を福音から排除するというもので、これほど極端な反ユダヤの形式はない」と、穿ったことを言っていました。この文書は信仰の目から見ると、アメリカで騒がれている道徳に関するスキャンダルよりももっと重大な問題を抱えています。

 天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志 (聖ピオ十世会司祭)